
「ソーシャル・ディスタンス」という用語について
「ソーシャル・ディスタンス」
直訳では、「社会的距離」と説明されています。この数か月で、社会全体にも当たり前のように定着しました。
しかし・・・
県の人権・同和教育課から文書が発出されました。
「ソーシャル・ディスタンス」はインドをはじめとする南アジアで長い歴史の中でカースト制度の外側(アウトカースト)におかれた特定の集団(ダリット)を差別するために使われてきた歴史があるそうです。差別するために使われてきた言葉と知ったのであるなら、やはり言い換えることは大切だと思います。例示として「身体的距離の確保」「人と人との距離の確保」「セーフ・ディスタンス」などが示されています。
【人権・同和教育課200806】「ソーシャル・ディスタンス」という用語についてはこちら
残念ながら、新型コロナウイルス感染症については、さまざまなところで差別事象が起きています。本来ならば、このようなときに差別事象が起きない、差別事象を起こさないように、わたしたちは日頃から「同和」教育、人権教育をすすめてきたはずです。厳しい状況であるときこそ、「分断」ではなく「連帯」、「つながること」が必要なのです。今一度、私たちは、目の前にある差別事象と向き合い、自分の心と向き合い、差別をなくすためには何が必要なのかを考えるべきです。
ぜひ、学校現場でも、このことについて議論してみませんか。
福岡県教職員組合では、部落差別をはじめとするあらゆる差別をなくしていくための学習も行っています。まだ未加入の教職員のみなさん、ぜひ、組合に加入し、一緒に学習を深めてみませんか。日々の実践にも必ずつながります。
同じ学校の組合員に声をかけていただくか、こちらのホームページからお問合せください。お待ちしています。