8月9日は長崎原爆の日
8月9日、長崎では、原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われました。
田上長崎市長の平和宣言は、以下のような言葉から始まりました。
「私たちのまちに原子爆弾が襲いかかったあの日から、ちょうど 75 年。4分の3世紀がたった今も、私たちは『核兵器のある世界』に暮らしています。どうして私たち人間は、核兵器を未だになくすことができないでいるのでしょうか。人の命を無残に奪い、人間らしく死ぬことも許さず、放射能による苦しみを一生涯背負わせ続ける、このむごい兵器を捨て去ることができないのでしょうか。」
各国のリーダーは、そして私たち自身は、この問いかけにどう答えるでしょうか。どう答えるべきなのでしょうか。
これまで、福岡県の多くの小学校が、修学旅行で長崎のまちを訪れてきました。そして、多くの小中学校で、「平和の大切さ」についての学びが積み重ねられてきました。残念ながら今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、例年通りの学びができずにいる学校も多いのではないでしょうか。
いま、世界各国が競って軍備拡張をすすめていますが、その軍事費は、2019年度、1.9兆ドルに達したと言われています。もし、それだけの費用を新型コロナウイルス感染症の対応に費やすことができれば、世界の現状は大きく変わっていたかもしれません。
教室の子どもたちは、このことをどのようにとらえるのでしょうか。
田上市長は、こうも呼びかけています。
「若い世代の皆さん。新型コロナウイルス感染症、地球温暖化、核兵器の問題に共通するのは、地球に住む私たちみんなが“当事者”だということです。あなたが住む未来の地球に核兵器は必要ですか。核兵器のない世界へと続く道を共に切り開き、そして一緒に歩んでいきましょう。」
わたしたちは、「当事者」として何ができるのか。福岡県の小中学校で働く教職員のみなさん。
子どもたちと一緒に田上市長の問いかけへの答えを考えていくうえで、まずは自分の考えをしっかりもつために、教職員組合の仲間と一緒に学習しませんか。毎年、県内各地で「平和」をテーマにした学習会を開催しています。いろいろな情報を提供できますので、ぜひ、近くの組合員に声をかけていただくか、このホームページからお問合せください。お待ちしています。